戦後、こんなにも高齢者が、粗末にされ、打撃を受けている時代があったでしょうか。年金給付の切り下げと支給年齢の引き上げ、国保料金や介護保険料
の引き上げ、後期高齢者医療制度の導入に伴う医療制度の改正など社会保障制度の改悪が続いています。さらに、消費税の増税です。
そんな中で、誰にも見取られず亡くなっていく孤独死や孤立死、介護の不安による殺人、生活苦による自死といった悲惨なニュースが激増しています。また、 都市部では火葬場だけの葬儀=直葬が4割とも5割とも言われています。無縁・格差社会を象徴する一つです。
多くの高齢者は、日々の生活に苦慮するだけでなく「自分の死を看取ってくれる人がいない」「墓や位牌を守る跡継ぎがいない」「高すぎる葬儀・墓地費用」
「どのような葬儀をすればよいか」などいつか訪れる終焉の時への不安を重ねています。 そんな時代だからこそ、高齢者が小さな力を寄せ合う、自分たちに
よる、自分たちのための互助組織、エンディング互助会をつくりたい。それが「ともいきの会」の設立を考えた起点です。
今、その一つ「ともいき八王子の会」の立ち上げ準備を進めています。これまで15回の準備会を積み重ねてきました。その到達点である具体的な活動内容
は以下の通りです。
「ともいき八王子の会」は高齢者が人生の最終コーナーをいきいき生きぬくための相互支援組織であり、一人ひとりの意思と尊厳を大切にした葬儀の実現 をめざすエンディング互助会です。「会」は各分野とのネットワークを活かした「4つの活動」を構想しています。
・葬儀・納骨、医療・介護、年金など「なんでも相談」をお受けします。
・「会」の説明会や葬儀に関する学習会に少人数でも出かけます。
*葬儀に関する相談は「会」に所属する宗教関係者と葬儀社が対応します。
*医療・介護、年金、法律などに関する相談は協力・共同する民主諸団体を紹介します。
高齢社会を迎え、人生のエンディングについての関心が高まっています。全国紙が6カ月にわたる特集記事を連載したり、週刊誌の特集記事が生まれたりしています。また、葬儀などの勉強会が各地で開かれ「エンディングノート」が活用されています。
葬儀などに関する勉強会では死や葬儀をテーマにしながらも、実は人生を語り、自分を再発見し、家族を思い、そして「どう生きるか」を語り合う場となっています。
そうした中で自分の死に際して「自分らしさをつらぬきたい」「家族に多大な費用負担をかけたくない」という共通の思いが広がっています。
その思い、願いを実現するために、私たち「ともいき八王子の会」は民主的諸団体、宗教者、葬儀社などと共同と連帯の輪を広げ、清貧に生きてきた人々のエンディングをサポートしていきたいと願っています。
◇ともいきの会に興味関心のある方、もっと詳しく知りたい方はトップページの「問い合わせ」をご利用下さい。
〒409-0621
山梨県大月市七保町浅川1006
TEL.0554-24-7329
FAX.0554-24-7329
住職 酒井還成
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